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資生堂、ベトナムに東南アジア初の生産工場 成長舞台求め海外展開加速
資生堂、ベトナムに東南アジア初の生産工場 成長舞台求め海外展開加速
2月5日8時15分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
資生堂が海外戦略を加速させている。東南アジアで初となる生産工場をベトナムに建設したほか、米化粧品メーカーに対するTOB(株式公開買い付け)も実施中だ。少子高齢化や深刻な消費不振で国内市場が低迷する中で、成長の舞台を海外に求め、欧米の化粧品大手に匹敵するメーカーへの飛躍を図る。
新工場は今月、ベトナム南部のドンナイ省に完成し、4月から本格稼働する予定。敷地面積は10万平方メートル、投資金額は4200万ドル(約37億円)で化粧水や洗顔料などの生産能力は年間2200万個に上る。当面は日本向けに男性用の整髪料や洗顔料などを生産し、2013年度までには、日本や中国を含むアジア全域向けの中価格帯の商品の生産拠点にしたい考えだ。
ベトナムでは、1月に化粧品の輸入・販売を扱う子会社を立ち上げたばかり。同国での販路拡大につなげるほか、子会社を通じて新工場の製品をアジア地域で展開する狙いもある。
前田新造社長は今月2日に行われた新工場の竣工式で、「アジアで圧倒的な存在感を確立していくための工場」と話し、アジアの中間所得層の需要の取り込みに意欲をみせた。
同社は「成長を続けるアジア市場の攻略は喫緊の課題」として、アジア事業の拡大に注力している。中国では3月に、薬局やドラッグストア向け新ブランド「DQ」を発売する。
中国内の販路はこれまで百貨店と化粧品専門店の2つだったが、新ブランド発売により「第3の販売ルート」(前田社長)を開拓する。このほか、中国の専門店網については現在の4500店から年内に5000店まで増やす計画だ。
資生堂は「日本をオリジン(起源)としアジアを代表するグローバルプレイヤー」として、18年までに海外売上高比率を現在の約38%から50%以上に高める長期目標を掲げる。国内では最大手の化粧品メーカーとして圧倒的な存在感を誇るが、世界では最大手の仏ロレアルや米P&Gなどに水を開けられているのが実情だ。欧米大手をどこまで追撃できるかが成長を左右するのは間違いない。(中村智隆)
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